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貨幣学について。希少硬貨の市場価値、貨幣学者、貨幣学の歴史などを簡単に説明。
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世界的なコインディーラーの協会として、IAPNという団体がある。このIAPNは、1951年に28デーラーでスタートし、2008年現在は21カ国114ディーラーが加盟している。この団体に加盟するには、それなりの知識や実績が求められるが、日本の業者でこの協会に加盟しているのは僅か2社であり、この2社を始めとし現在の日本の業者で、欧米の著名な業者と同等の知識、ノウハウを有しているのはほんの数社であろう。多くの業者が先代からの財産を引き継いだ単なる「古物商」的な業者である実情からは、この現状も いたしかたないであろう。
先に記したように多くの店頭のコインが「洗浄品」であるなら、ナチュラルな未洗浄のコインを探すのはどうすれば良いかということになるが、これは日本ではかなり困難である。IAPNに加盟しているコインディーラーから購入するのが賢明であると思われるが、これらの業者が扱っているコインが全て未洗浄であるとはいえない。従って結局はスラブケースに入ったNGCやPCGSのグレーディング済みのものを購入すれば良いということになる。もちろんスラブケース以外でもナチュラルなコインは存在するので、最終的にはコレクター自身の鑑定眼にゆだねられる。
ただ、このようなことは、あくまで貨幣学上、過去の遺産であるコインをなるべく当時の状態のまま保存し、後世に伝えるという目的での話であり、実際にコインコレクター全てにこれらを強要することはできない。コレクションはあくまで、個人の趣味であり、コレクター自身のスタンスがあるので、あながち「洗浄品」コインが全く価値が無いと決め付けるのも早計である。
いずれにせよ、現在の日本の貨幣市場には明確なスタンダードが無く、完全中立な第三者鑑定機関も未だ存在しないため、アメリカのような真の意味のマーケットが確立されていないともいえよう。

参照元:ウィキペディア「貨幣学
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